自分で作ったスクモで藍を建て始めました
自分で作ったスクモで藍を建て始めました
暑く湿度も高かったが、藍の乾燥葉を仕込んで
自前のスクモを何回かに分けて作りました。
今のところ、約7.5㎏ほどのスクモが出来上がったため、
先日からそのスクモで藍を建て始めました。
このところ急に猛暑となり、じっとしていても汗がダラダラと流れ出る
ほどとなり、体の毒素も排出できているらしく、体の動きも調子がいいのも不思議です。
やはり自然のままのほうが体温調節機能も十分に働くみたいですね。
自前のスクモをお湯練りして、桶の中に入れます。
もちろん、灰汁の準備も万端、フスマも用意してあります。
スクモ藍で建てるには、一から作る地獄建てともいわれるやり方のため、
いつもバクテリアが活性化してくれるように祈りながら作業しています。
一度藍を建てた後、スクモを足しながら染め続けることができるけど、
藍は建てることも難しいけど、それを維持管理することのほうがもっと難しいんです。
この時ばかりは真剣にやっています。
じゃほかのことをするのはそうじゃないわけでもないんですよ。
無心状態、ほかの余計なことは全く思い浮かぶこともないってこと。
もちろん、電話にも出れないし、ご近所さんが訪ねてきても
手が離せないってことで、お断りしちゃうわけです。
でも準備万端したつもりが、急な雨に見舞われて、
作りかけの木灰が濡れてしまったんですよ。
保存しておいた分だけでは、もしかしたら足りないかも・・・
という不安があったけど、やっぱり少々不足気味となってしまった。
だから、スクモで藍を建てながら、濃いめの藁灰を少しつくることにしました。
でもなんといってもこの暑さの中、黒灰を作るのも大変!
灰汁のPH値が少し低いようだったから、石灰の分量で調節しながら、
祈りながら藍建てをしていたわけです。
想定したより気温が高くなったおかげで、
何とか膜が張り、予定したより早く建って
くれて、安堵した次第です。
撹拌すると、藍の華が盛り上がります。
でも、染める糸の準備はできているけど、
綿布の精錬がまだ終わっていないんです。
暑いけど、綿布の精錬をやらなきゃならない。