香草庵とは
香草庵とは
2013年で11年目の田舎暮らしとなり、かなり田舎のおばさんとなりましたが、野良仕事はまだまだ農家の人にかないません。
しかし、少し不便な暮らしが功を奏して体が丈夫になり、その分筋肉もその他の無駄な肉も付き、さらに日焼けで精悍になっています。
3・11地震からあっという間に2年過ぎようとしますが、与えられた環境の中でも生かされているという喜びとともに、ますます襟を正した生き方をせねばならないと思っています。
以前は、染め場がこじんまりとして動きやすい設置で、仕事場兼展示もかねられたけど、何分にも敷地がだだっ広かったのよね。 ですから、草取りが大変で、知り合いたちが数人草刈機持参で1週間もかかりました。
葛やセイタカなどの染め材料は、簡単に手に入る状況だったけど。
そのうち、建物回りだけの草取りになってしまいましたが。 年を経るうちに、だんだん回りの景観が工事現場と化し、そのうち借りていた大家さんが・・・ここにいることができるのかどうか判らない状態でいるより、きれいさっぱりと。
そして、亡き母が残しておいてくれたこの地・横芝に、2002年に引っ越してきました。
最初は、ここで住めるのかなあと思えるような状況でしたが、家具類は半分以下に処分、書籍棚や飾り棚もすべて処分して、やっと荷物が入るというような感じでした。 まずは、古家の掃除から庭の草取り、徐々に竹薮の整地や大木の伐採などをしなくてはならなかったので足腰手腕も痛めてしまいました。
その間父の介護をしながら更年期真っ只中でしたから日々の暮らしも大変!でしたので、無理をせずに細々作業をしておりました。
ちょうど生徒さんたちも転勤やら出産、家庭の事情などで遠出できなくなってしまったので、技法講習は休講しています。
最近身体が調子いいというわけではないのですが、老いの焦りなのか、それとも、老いてますます創作意欲が湧いてきたのか・・・気だけなのか・・・
自分でも良く分かりませんが、あれも創りたい・これもやってみたいとフツフツとエネルギーが漲ってきています。
冬の底冷えする寒さには、かなり慣れてきましたが、以前の仕事場と違って設備を整えていないので、庭が仕事場です。
ガスも引いていないし、染め液煮出すのも釜ですから、まずは薪集めから、すべてが昔流の手作業で、前よりも手間隙が掛かりすぎています。 冬場の藍はお休みして、もっぱら野良仕事と縫い物、そして寒中染めが中心となります。 畑でいくらかの藍の栽培から染色まで、一人ですべて行っていますし、すべてが手作業ですので、大量生産は不可能なのです。
ひとつひとつ心を込め、思いを込め、魂を込めて染め上げ、喜びを感じながらすべてのことをするように努力しています。 これからも、自然と共に感謝を忘れず・謙虚に勉強と研究を繰り返しながら、毎日を過ごしたいと願っております。
初心者の方で、絞り技法や染め方を直接習いたい方で熱心な方であれば、出し惜しみすることなく短期集中講習しますので、お気軽にお問い合わせください。
主宰者 加瀬智子