藍を種から育て藍染めを楽しみ、身近な草木から自然の色を染める。藍や草木染めの染色の基礎を知り・学び、創る喜びを共に。

染色以外の藍の利用法

染色以外の藍の利用法



藍染の廃棄物から坑インフルエンザ物質、大阪の業者発見(2009年2月1日 朝日新聞)
「アイ」の茎のエキスを調べてもらったところ、流行しているA型インフルエンザのウイルスの増殖を抑える効果があることがわかった。 
タデアイの葉は藍(あい)染めに使われるが、茎は捨てられている。 企業と組み、加湿器やマスクに利用するなど商品化を目指している。


藍のお茶

Tag: 藍のお茶 藍の効能 解毒

藍の効能は、古代より漢方薬として使われています。
 
藍のお茶には、消炎、解毒、解熱、止血、抗がん作用、血圧抑制などの作用があります。 色は以外にもふつうのお茶の色をしています。
板藍根というのは、生薬名で、アブラナ科の植物、ホソバタイセイ(細葉大青)の根のことです。



板藍根とは江蘇省などで、日本には江戸時代に青色をとるための染料植物として中国から入りました。 解毒、解熱作用があり、風邪の諸症状を緩和するために中国では日常的に用いられています。 また抗ウイルス作用もあり、インフルエンザの予防にも利用されています。



そのほかにも、ウイルス性肝炎、扁桃腺、気管支炎など熱えお伴う病気の症状緩和に広く生かされたり、炎症を抑える効用もあることから、ニキビや湿疹、吹き出物、帯状疱疹にも効果があるといわれています。

板藍根は、中国の家庭では常備薬として一般的で、エキスを砂糖で糖衣錠のものがよく使われています。

お茶として飲むこともあり、板藍根を2~6gを刻んで使用します。日本でもエキスや飴、錠剤などの形でも市販されています。ちなみに近所の薬局で、飴が1袋300円でした。



この名前がさらに広がったのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)が猛威を振るった頃のこと。

2003年春、中国、香港などアジア一帯で猛威を振るったSARS対策として、一時は品切れになるほど板藍根が売れたと聞きます。残念ながらSARSに対する作用ははっきりとしていないようですが。



大青葉はもともと藍染めの藍色色素に使われていたものが多く、抗菌、抗ウイルス作用が見られるという。 抗ウイルス作用をさらに強めるため、板藍根と大青葉を合わせて用いる場合もあるようです。

なお、大青葉を水に浸し、石灰などで処理してできる青い粉末状の色素は青黛と呼ばれ、殺菌作用や抗ウイルス作用があるほか、がん細胞を攻撃する作用があるといわれています。


  • 藍の種のお茶の作り方

藍の種を1時間ほど弱火で焦げないようにホウロクで煎る。
後は、普通に薬草茶を飲むのと同じように、急須に入れて熱湯を注いで1~2分ほど蒸らしてから、湯飲みに入れていただきます。

私は、薬草茶とか健康茶、また、ハーブティーもあまり好きではないため、あえて作って飲みたいとは思いませんが・・・
あまり、美味しくはありませんでした。


化粧品として

Tag: 藍の化粧品 藍ルーロス 藍の化粧水

藍に含まれるポリフェノールやフラボノイドのもつ抗酸化力で若さと美しさを保つことができるといわれています。

また抗酸化作用によって水虫菌の殺菌効果の報告もあり、古くから皮膚炎への利用がされており、水に溶かしてローションに向いているといわれています。

(株)林原生物化学研究所ではタデ藍の抽出液に強い美肌作用のあることを明らかにし、機能性化粧品の原料として「藍ルーロス」を2006年6月1日に発売をしました。

作用は、美白効果をもたらすそうです。 メラノサイトに直接働きかけて、メラニン生成を抑制するメラノサイト刺激物質を阻害することで、メラノサイトの活性化を抑え、メラニン生成を抑制する。



藍染めをするとき、ゴム手袋などはせずに素手で藍オケの中に入れて染めていますが、手は藍で濃い藍色に染まってしまいますが、アルカリにもかかわらず、手はその後もすべすべであることは確かです。

手荒れなど一度もおこしたこともなければ、ハンドクリームなる物は一度も使ったことはありません。

でも、歳をとるごとに手の甲にシミがチラホラとでて、気にかかるところなのですが・・・メラニン生成を抑制するなら、是非にも利用したいですね。

藍の茎葉のエキスを抽出して、この夏化粧水とか化粧オイルを作ってみようと思っています。


子供と楽しむ藍の石鹸つくり

Tag: 藍のせっけん せっけんの作り方 子どもと楽しむ

藍の石鹸は基本的なオリーブ石鹸つくりができれば、あとは藍のエキス、あるいは、藍の染料を混ぜるだけです。
でも、オリーブオイルを利用した石鹸つくりだと、薬局で苛性ソーダ(劇薬指定)を買う必要があります。
用途を説明し、印鑑を持参でお近くの薬局で購入できますが、ほとんどが取り寄せだと思います。



小さなお子さんと楽しみたいお母さん、あるいは、小学校低学年や園児を指導する先生方は、安全を考慮し、石鹸素材を利用するとよいでしょう。

混ぜてこねるだけで、簡単にしかも安全に取り扱うことができる石鹸素材があります。

ビニール袋に石鹸素材をいれて、藍の生葉のジュース(濾したジュース)を混ぜて、こねるだけで簡単に藍の石鹸つくりが楽しめます。



今回は石鹸素材2キロを買ってみました。
1キロの石鹸素材は案外ずっしり重みがありますね。

石鹸素材

裏に石鹸のつくりかたも記載されています。

石鹸素材・つくり方説明文

今日は、3月24日(日)です。
バジルを相手に一人で石鹸素材を使った、藍のエキス入りの石鹸を作りました。

ビニール袋に石鹸素材100gを入れ、藍のエキスを15㏄ほど入れて、
ビニール袋をもみもみしたり、こねたりしました。

インディゴ葉の乾燥粉末を水で溶く

まるで、園児になったつもりで、泥団子つくりのようです。

ビニール袋の中の石鹸

でも、なかなか石鹸素材が練上がりません。
結構力を入れて練り上げないと、よく混ざりません。

湯煎にかけると、石鹸素材が柔らかくなり、
練り上げやすくなりました。

湯煎にかけているビニール袋の石鹸

丸、三角、四角、どんな形にしようかちょっと悩みます。

インスタントコーヒーの蓋の中にビニールを敷いて、
敷き詰めるようにできた石鹸を押し込みました。

丸い型に石鹸を詰める

はい、一つ100gの丸い藍のエキス入り石鹸が出来ました。
4~5日、乾燥させると仕上がります。

この石鹸素材は、少し硬く仕上がるようですが、
がさがさした手や足のかかともツルツルにきれいになります。



この石鹸素材に藍のエキスを入れただけで試してみると、
園児が作るにはちょっと力が要りますね。

でも、ビニール袋ごと少し湯煎にかけてから、もみもみし、
こねたり、練り上げ、さらに、湯煎にかける、それを繰り
返すと、きれいに藍のエキスとよく混ざります。



それと園児の場合は、石鹸素材100gは多すぎますね。
その半分くらいでよいのではないでしょうか。

それにしても、バジル相手に石鹸つくりをしても楽しくない!
バジルは首をかしげるだけで、そのうち飽きてしまったようです。
やっぱり、大勢で藍の石鹸つくりをやるほうが楽しいですね。



残り700gの石鹸素材は、湯煎にかけながら、藍のエキスとオリーブオイルも加えて、
少ししっとり感が残るように作ってみました。

画像の説明

もう面倒くさいですからね。

画像の説明

すり棒をビニールで覆い、すりつぶすように混ぜたりこねたりすると、あっという間に出来上がりました。
空き箱を利用して四角い石鹸、あとは、おにぎりを握るように三角形にしました。

藍のエキスを入れてから、どんどん色が濃くなってきますが、出来上がりははたしていかがなものでしょう。

今回は、まだタデ藍の種を蒔いたばかりですから、インディゴ葉の乾燥粉末を利用しました。

藍が育ったら、藍の生葉のジュースを絞って、試してみてね。
なお、残りの200gは、紫根エキスと紅花エキスの石鹸を作りました。



楽天市場さんのショップで生活の木で販売されている石鹸素材があります。
ちょっと買うにしても送料がかかりますが、ここのショップは送料無料ラインが低価格なので注文しやすいと思います。



他ショップは最低価格5250円以上なら無料とかだけど、
送料は全国一律290円、1980円以上のお買いもので送料無料です。
賢くお買いものしてくださいね。

なお、せっけんレシピをもっとたくさん楽しみたい方は、
以下の本を参考になさるとよいでしょう。


なお、染色材料店にて販売されている染料は、
農薬検査、放射能検査済みかどうかを確認してくださいね。

安心安全な手作り石鹸ほか手作り化粧品原料を低価格でたくさん揃えている

手作り化粧品材料 マンデイムーン

には、簡単なキットやレシピも満載でしたよ。



自分で紫根エキスを抽出したい人には、紫根のチップもあります。

また、そんなのめんどうくさいって人には、紫根エキスもあります。


植物油を使った石鹸つくり・基本的なオリーブ石鹸

Tag: オリーブ石鹸 石鹸の作り方 苛性ソーダ

ここでは植物油を使った基本的な石鹸つくりをご紹介します。

材料
オリーブ油1000㏄(約916g)
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)120g
水(精製水)360㏄

必要な道具
ハカリ
ジャム瓶(プラスチックの蓋は避ける)
ステンレスか耐熱ボールと鍋
温度計
ゴム手袋
新聞紙、段ボール箱
紙パック

苛性ソーダは、別名水酸化ナトリウムといい固形物質の劇薬です。
染色においては、藍、酢連占領、ナフトール染料などの妖怪時のアルカリとして使用されています。
また、木綿・麻の精錬やシルケット加工にも使用されます。大変強アルカリですから皮膚につけないように、また目にも入らないように十分注意をする必要があります。
空気に触れると湿気を吸ってベトベトになり、炭酸ガスを吸ってソーダ灰に変化するのでふたの開け閉めには気を付け、必ず使用時以外は蓋をしておきましょう。



石鹸のつくり方手順



1. アルカリ溶液をつくる

苛性ソーダを素早くはかって広口の瓶に入れ水を加えて、菜箸で混ぜ水溶液を作ります。
発熱し、100℃近い温度になり、臭気も出るのでガスを吸い込まないように気をつけます。
35~40℃に冷まします。

使用料の水のうちハーブティーやハーブウォーター、薬草や藍のエキスなどを利用してもよい。
この場合は、アルカリ溶液が冷めてきたらハーブティーなどを加えて使用量の360㏄にします。



2.オリーブ油を湯煎する

オリーブ油は、ステンレスのボールに入れて湯煎し、同じ温度にしておく。(35~40℃)



3.オリーブ油にアルカリ溶液を加える

湯せんからおろしたオリーブ油に少しずつアルカリ溶液を加えます。
この時かき混ぜながらします。
(ジャムの瓶の蓋にキリか釘で穴を2つ開けておけば注ぎやすいです)
20分以上混ぜていると、混合物がどろっとしてきます。
スプーンで表面に線を書くように混合物を落としていったとき、あとが残るようになるまでかきまぜます。(A)



4.型容器に流す

(A)のようになったら好みの精油(2~3ml)を加えてかき混ぜて、型容器に流し込みます。
精油がなければ入れなくてもいいです。 精油は自分の好みで利用してください。
また、好みで最後にオリーブ油を大さじ1杯ほど加えてよくかき混ぜるとしっとりした石鹸ができます。 お好みで試してみるとよいでしょう。



5.保温と熟成

蓋つきの発泡スチロールか段ボール箱の中に型を入れ、新聞紙をかぶせ、さらに蓋をします。こうして1日保温します。

1日経ったらビニールの端をもって型から引き出して好みの大きさに切って、1か月ほどさらに乾燥させます。(熟成期間)


  • 型容器
    牛乳パックやギフトボックスなどを利用します。
    ビニール袋を切り開いて箱の内側を覆います。

場合によっては、石鹸の上部が全体に白い粉が吹いたようになっていますが、別にそぎ落とさなくても大丈夫です。

  • 鹸化価
    油脂1gを鹸化するのに必要な苛性ソーダの量(㎎)は、その油脂の鹸化価に56分の40を乗じた量になります。
    例えば、1200gのオリーブ油を鹸化するのに必要な苛性ソーダの量は、オリーブ油の鹸化価は185~197です。
    鹸化価を190とすると、190×40÷56×1200=162857(㎎)で約162gとなります。

レシピのオイルをほかのものに置き換える場合は、苛性ソーダの量が変わります。
各油の鹸化価を確かめてから作ります。

  • 3の段階で作った泥藍をさらに水で濾したモノを加えてもいいし、さらに大さじ一杯ほどのオイルを混ぜるとしっとりとした石鹸ができます。これらは、お好みで試してみるといいでしょう。

これが、昨年タデ藍の泥藍を乾燥したものです。

タデ藍の泥藍・乾燥塊

それを乳鉢ですりおろすと、こんなに細かい粒子となります。

乳鉢の中のタデ藍の乾燥粉末

これを利用して藍のエキス入り石鹸を作ってもよいでしょう。



ほかにもさまざまな石鹸レシピを楽しむことができますね。



一つあると何かと便利な乳鉢は、サイズもいろいろあります。


手作り石鹸をきれいな四角い石鹸にするためのアクリルモード型

手作り石鹸は、成型加工が問題だ!なんてご連絡がありました。

手作り石鹸を牛乳パックを利用して作ると、きれいに型から離れなかったり、
石鹸の表面がちょっとけば立ってしまうなんてことがありますよね。

せっかく手作りの石鹸を楽しむなら、形やデザインにもこだわりたい!
と思いますよね。

ましてや秘かな目的がある人は余計形やデザインにもこだわりたい。



そこで、手作り石鹸派としても、簡単きれいに仕上げることができる
アクリルモードの型があるんです。

いろいろな型もあるし、きれいにカットするソープカッターもあります。

アクリルモードの型は、↓このほかにもいろいろあります。



きれいにカットするソープカッター台ソープカッターは、 ↓これ



楽天市場のこのショップには、このほかにも便利グッズがあるから探してみてね。

カフェ・ド・サボン


蓼食う虫も好き好きのタデ

タデ酢や紅タデ(刺身のつまとして供する)は、タデはタデでもタデ科の『ヤナギタデ』です。 『蓼食う虫も好き好き』のほうのタデです。

ヤナギタデはその全草を生薬「水蓼(スイリョウ)」と呼び、民間薬として用いられています。 血液凝固促進作用や、血圧降下作用を示すことが報告されています。



また、虫刺されの時は、生の葉をもんで塗布すると痛みや腫れがおさまります。

食あたりの時は、茎葉をすりつぶしたものに、おろしショウガを同量混ぜ合わせ、小スプーン1杯を服用します。 だから、刺身のツマとして利用されているんですね。

葉を水洗いして日陰で乾燥させたものを利尿・解熱に用い、暑気あたりの時は、濃く煎じて飲むとよいといわれています。




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