藍を種から育て藍染めを楽しみ、身近な草木から自然の色を染める。藍や草木染めの染色の基礎を知り・学び、創る喜びを共に。

草木染めの基礎知識

草木染めの基礎知識



我が国においては古来より自然の植物を利用して糸や布を染めていました。江戸時代までは、灰汁や酢、明礬石や鉄漿、石灰などの自然のモノを媒染剤として利用していたのです。



明治の初めころヨーロッパの染料・染色技術が入り、西洋の染色法によって化学薬品を媒染剤として利用するようになりました。もちろん、どんどん化学染料も入り込み、西洋文化による影響を受けた人々の生活様式や習慣、服装に至るまで大変革をもたらしました。

自然の糸や布に代わり化学繊維主流となり、さらに、合成染料や化学薬品の便利性、また染色の堅牢性の強さからますます自然の糸や布が忘れ去られてしまいました。



科学技術の進歩により確かにある面においては豊かな生活の向上がなされました。しかし、それにより近代では環境破壊による自然災害の脅威をもたらし、私たちの体さえもむしばむアレルギーや生活習慣病さえも増加傾向です。

また、人の心が失われつつあるような気がしてならないのは私だけではないと思います。



身近な草木や植物には、さまざまな栄養素や有効な成分が含まれており、伝承されてきた草木染に利用する植物は、多くが生薬として薬効成分を多く含んだものが多いのです。

身近にある草木や植物に目を向けると、染めることができる植物がたくさんあります。そして、心から草木染を楽しみたいと考えている人は、特に、染料植物はご自分で採集できるもの、あるいは、薬種店や染色材料店でなければ入手できないものもあるでしょう。庭がある人は、庭で栽培するのもよいと思います。



そして、媒染剤はなるべく安心・安全な媒染剤を使ってもらいたいと願っています。

また、草木染をする染め材料には、採収の適期もあり、採収してからすぐに染めたほうがいい場合と一晩静置してから染めたほうがいい場合など、それぞれの草木や植物の特性により染め分ける場合もあります。

ここでは、大まかに草木染の基礎知識を以下の通りにご説明させていただきますので参考にしてください。


染色の前処理
染色用語・基材
主な染料・草木植物
媒染剤について
絹の染め方・浸し染め
綿・麻の染め方
毛の染め方




powered by HAIK 7.0.5
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional