藍を種から育て藍染めを楽しみ、身近な草木から自然の色を染める。藍や草木染めの染色の基礎を知り・学び、創る喜びを共に。

遅まきの藍の芽出し

遅まきの藍の芽出し

6月8日に蒔いた藍の種が芽が出揃いました。

種蒔き後5日ほどの雨後の陽を浴びて、
一つ二つと芽だしして、4~5日のちに
すべてが出そろいました。

遅まきの藍の芽出し



本来藍の種は、3月の彼岸ころを目途に種まきをします。

2000年以前より、藍の種を希望者に差し上げていますが、
東日本大震災以降は、どういうわけか、全国というより
世界中に暮らす日本人の人からのご要望があります。

ただし、横浜で検疫を受けているわけではないので、
日本に在住しているご家族やお友達がほかの荷物と
一緒に送ってくださっています。

その場所も、中南米、米国、欧州、東南アジア、
オーストラリアなど気候も様々なんです。

ダメじゃないのと思ったけど、
アフリカも一人いましたね。



ある東南アジアで染色工房を構えている人からの相談で
タデ藍の写真を送っていただいたのですが、種まきしてから
生長段階を短縮して、すぐ花芽が立ち上がっているのです。

生長も芳しくなく一尺ほどの背丈で花が咲いていました。
そしてそれで藍染めしているという・・・

そんな馬鹿な、うそでしょ!って感じ。

藍の花が咲くころは確かに葉の形も細く小さくなり
藍の色素の含有量が極端に減ります。

つまり、多少の色素は残ってはいます。

それから泥藍を抽出するとしても、畑の規模からすると
とてもじゃないけど、藍染めができるとは言えないほど。

インド藍に変えるようにいいましたけどね。

また、夏の期間が少なく北海道の
北方より気温が低い国の場合など。



これだけ栽培の気温差があると、真冬の2月頃から
気温が高くなった6月頃までの期間、種まきをして
どのように藍が育つかということを検証する必要があるのです。

ですから、藍の種はその分の種しか残していません。
あらゆる地域に住む人に藍の種を差し上げるためには、
種蒔きしたら、どのように生育するかをある程度把握
しておかないと、差し上げても無駄ということになります。

楽しんでいただきたいのに、
反対にがっかりさせてしまいますから。



冬は気温が低くて保温しないと芽出ししないし、
梅雨時には、芽出ししたと同時にナメクジに一晩
でやられてしまうこともあるし・・・

梅雨明け後の強い紫外線で芽出した藍は、
一瞬で焼けてしまう・・・



でも、5年前の8月に、残っていた藍の苗を
200本ほど送った人がいます。

2,3日後には畑に定植したのですが、
何しろ熱い真夏の盛りの定植でしたので、
水撒きが大変だったと思います。

大変たくましい女性で、
9月には生葉染めの体験講習を開催しました。



種を採取する数株の藍を残し、10月には二番刈りも
して泥藍作りにも挑戦しました。



目的意識があれば、集中することはできます。
しっかりと管理すると、それにこたえてくれるのも藍です。
でも、この時は毎日のように電話が入っていましたので、
アドバイスするほうも案外大変だったんですよ。



藍を楽しむには適した栽培地域もあるってことですし、
我が国においての藍染めの歴史にしても、環境に合わ
せて創意工夫がなされているわけです。

先人の知恵が生かされているんです。



気温が高くなってからの種まきは、
花芽も早くに立ち上がってしまうのは
日本においても同じです。

細心の注意を払い、ナメクジと戦い乍ら、
梅雨明けころまでは、種蒔きの検証ができそうです。




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