キク科のキクイモ、別名カライモ
キク科のキクイモ、別名カライモ
伊豆の国市のAさんより、キクイモの球根がたくさん送られてきて、
それ以来少し栽培しているのですが、この球根が増えて増えて、
ご近所中に配るほどです。
キクイモは春に芽をだし、茎は太く直立して、
上のほうで枝分かれをし、背丈以上に伸びるのです。
キク科でカライモとも呼ばれており、路傍や野原、
土手などでも見かけると思います。
地下の鱗茎にイヌリンを含んでいるため、
このイヌリンを原料に、医薬用の果糖を
製造する目的で盛んに栽培されていた時期があったようです。
秋口にキク形の花をつけるころ、茎葉・花を刈り取って、
煮出して染料とすることができ、黄色系に染めることができます。
草木染めの植物は黄色系に染まるものが多いし、
何しろ栽培面積があまりないため、あまり増えても困ってしまいます。
地下鱗茎をそのままにしておくとどんどん増えてしまうということです。
父方の田舎・泰阜村ではこれを味噌漬けとして販売しているようです。
ですから、冬に地下鱗茎をシャベルで掘って、よく洗って皮をむき、
生のまま輪切りにして天ぷらにしたり、アク抜きをしてから甘酢漬
けにしたり、1週間ほど塩漬けして、1日天日干し、味噌漬けにしたりします。
私の場合は、甘酢漬けもおいしいですが、
カス味噌漬けにしています。
春の若苗を採取して食用とすることもできますが、
飽食時代であまり若苗を食することはないですね。
染色材料とする植物って、有用植物が多いでしょ。