アップランドの茎ごと切ってコットンボールを干す
アップランドの茎ごと切ってコットンボールを干す
アップランド綿はアメリカで生産される綿の中でも
多量に栽培生産されている中繊維 (22.2~27.8mm)の種類です。
これが、アップランドのコットンボールの外観です。
この寒い中、けなげに花が咲いても霜でしなっています。
シーアイランド綿よりは多少劣るようですが、
ほとんどの衣料用素材として使用されています。
種薪きから収穫までは、約4か月から6か月かかるわけですが、
まだ、コットンボールがはじけていないものがあります。
綿繊維というのは種子の表皮細胞が成長したものです。
花が咲いて花色が変化して、開花後1~2日ほどで落ちます。
その後で、中に種子を含んだ子房が膨らんでくるわけです。
この種子の表皮細胞が成長して、綿の繊維を作り出し、
繊維を内部に含んだものをコットン・ボールと呼んでいます。
繊維が水分を失って乾燥すると、コットン・ボール表面の表皮が
剥がれて表面に顔を出してくるわけです。
とにかくこの寒さですから、コットンボールも縮こまってしまいそうですよね。
霜でやられてしまうため、茎から切ってドライにしているところです。