藍を種から育て藍染めを楽しみ、身近な草木から自然の色を染める。藍や草木染めの染色の基礎を知り・学び、創る喜びを共に。

12年目の田舎暮らし・いま茅根(ぼうこん)と戦闘中

12年目の田舎暮らし・いま茅根(ぼうこん)と戦闘中

Tag: チガヤ 茅根



2002年にこの地に引っ越してきて丸11年過ぎ、
すでに12年目に突入しました。

思えば数十年も住んでいない荒れた屋敷に越してきたときは、
裏の竹藪は屋根に覆いかぶさるほどだったし、大木が多い茂り、
まるで雀のお宿のようでした。

少しずつ大木を切り倒し、竹藪を整地して開墾し、
まるで移民のように荒れ地の穴掘りばかりでしたね。

この辺は砂地でまずは土づくりが大変で堆肥を作ってはすき込み、
草を刈り取ってはすき込み、藁や籾殻を貰ってはすき込み、毎日
夜遅くまで野良仕事をしていたような気がします。

今でも昭和中期頃の暮らしをしていますが、
半農ぐらしの染め人が板についてきたような感じです。



しかし、田舎暮らしは油断大敵!

ちょっと油断していると、悪魔のように根を
蔓延らせる厄介な草に覆われてしまいます。

少しだけ染料とするために増やそうなんて思っていても、
あっという間に蔓延ってしまうんですよ。

近くを散策しなくても庭に野の草がどんどん自然と生えてきます。



3年間、コウボシの球根掘りをやっていたけど、
土を掘り起こすとまだまだ出てきます。

コウボシの草を刈り取っても、この球根を掘り起こして、
乾燥させて焼却処分しないとダメで、カラカラに乾いた
から大丈夫と思っていると、一雨降れば息を吹き返すほど。



そして、いま目の敵にして土を掘り返し抜き取っているのが
ササメの根っこ、俗にいうチガヤです。

茅・チガヤ



このチガヤの根っこを生薬名・茅根(ぼうこん)といいます。

茅根(ぼうこん)



昔はこの花穂が鞘に入っている若いものはさやをむき、
生のまま噛んで甘い汁をよく吸ったものです。

根は洗ってよく煮出して汁を取り、
さらに煮詰めると甘い汁が取れました。

晩秋に根茎を掘り、ひげ根を除いて日干しし、
むくみがあるときなどの利尿剤として煎じて飲用したようです。

もちろん、この茎葉は染にも利用できますが、川原や路傍、
草原などで採集するようにしたほうがいいですね。

雨が降り出すと土が固くなるため、
今のうちにササメの根っこ退治です。




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