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大風呂敷を広げてみた

大風呂敷を広げてみた

Tag: 大風呂敷を広げる 意味 風呂敷のサイズ



大風呂敷を広げる」とは、実現するはずもない
ほらを吹いたりとか、大げさなことを言ったり、
計画したりすることをいいますよね。

大きな風呂敷を広げても、その中に包むような大きなもの
がないことからきていますが、私自身の口から吐くと恥を
かくから、ほんとうの大風呂敷を広げてみました。

大風呂敷で布を包む



大風呂敷の中に包むものは、たくさんあって、
私は包むものがないということはありません。

約140㎝幅のやや縦長の万能布みたいなものですが、
亜麻布を柿渋で染めた中途半端な残り生地を汚して
しまったので風呂敷にと手かがりしました。



では本当の大風呂敷のサイズとは、
どれほどの大きさなのでしょうか。

大風呂敷は、130㎝以上のものをいい、衣類などを包む風呂敷です。
一反風呂敷といわれるものは、170㎝幅もあるんですよ。

風呂敷は、だいたい正方形ですけど、高級品は少し縦長で、
二辺は、生地の耳をそのまま使うのが一般的で、他の二辺
をミシンで縫うわけです。



ですから、作る風呂敷の幅にあった幅の生地を
使用するわけですが、用途の多い風呂敷は、
縫製品を買ったほうが早いかもしれませんね。



生地を買って風呂敷を仕立てる際、染色するときの柄の向きは、
上下にミシンで縫った辺が来るようにします。

つまり、縦地に柄を置くということです。

また、風呂敷は用途や目的によって、木綿や絹を使い分けます。


  • 木綿
    普段よく使う実用的な目的のためには、きっちり包み込むため、
    厚いすぎるものや強度の点からも薄すぎる木綿は適していません。

  • 絹は縮緬と紬があります。
    縮緬の場合は、上等で高級品となり、先様へ持参品などを届ける時に使用します。
    優しく少しふんわりと包みますから、生地は主に古代縮緬が多く使われます。

若いころは華奢な体つきだったため、
着物は体をカバーしてくれる古代縮緬が好きでした。

紬の場合は、おもに木綿と同様の目的で使用しますから、きっちりと包めるような生地を使います。
木綿よりは紬のほうが高級品となり、祝儀には祝い柄や紋入りの白山紬の風呂敷を使います。



一応、ご存じとは思いますが、
各風呂敷のサイズを参考までに。


  • 小風呂敷 45㎝幅
    手ぶくさともいい、金封を包むのにつかわれ、生地は絹縮緬となります。
  • 並風呂敷 68㎝~75㎝幅
    一般的なサイズの風呂敷で、菓子などの所持品を届ける際には、絹縮緬のものを、実用的なものには紬となります。
    白山紬、長浜白紬など入手しやすいかもしれません。
  • 中風呂敷 92~114㎝幅
    たいていの使用目的が、このサイズで間に合うと思います。
    絹だったら、縮緬、白山紬、長浜白紬など。
    木綿の場合は、天竺木綿、ブロード、木綿縮緬などですが、どちらかというと天竺木綿が好きです。
  • 大風呂敷 130㎝以上

絹、木綿共に130㎝以上の幅のもので仕立てます。

中風呂敷までなら、縫製品が販売されていますが、
大風呂敷ともなると、特別注文するか、ご自分で仕立てるしかないですね。



最近はよく大風呂敷を広げる人からの連絡があるので、
私の場合は、ほんとうの大風呂敷を広げてみた次第です。

一枚、大風呂敷があると、万能布として、巻きスカートや
肩掛け、覆い隠す布などとしても大いに利用できるので、
染めてみたらいかがでしょうか。




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