藍を種から育て藍染めを楽しみ、身近な草木から自然の色を染める。藍や草木染めの染色の基礎を知り・学び、創る喜びを共に。

ヨモギ・よもぎ

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ヨモギ・よもぎ



ヨモギの品種もいろいろあり、地方によって呼び方が違ったり、どの種類を同一種とするかとかも諸説あるようです。

春のヨモギ



一般的に知られているのが、カズザキヨモギのようで、キク科の多年草で茎、根があり走枝をだし、直立した丈は50~120㎝ほどもあります。 若葉のころは雑草に紛
れてしまうほどしか背丈もないのですが、春の新芽には特有の香りがあり、草餅によく使われています。

他にもカワラヨモギ、ヤマヨモギ(オオヨモギ・エソヨモギ)、オトコヨモギ、ヒトツバヨモギ(ヤナギヨモギ)、ヒメヨモギ、ミヤマオトコヨモギなどもありますが、比較しながら見ないと名前がわからなくなるほどです。



ヨモギは、体の組織臓器の機能を正常に保ち、体内の老廃物や毒素を排出して、すばやく血液を浄化する作用があるそうです。

ヨモギには、活性度の高い葉緑素(クロロフィル)、カルシウム、鉄など豊富なミネラル類とビタミンA、B、C、Dのようなビタミン群が豊富に含まれているのが特徴で、良質の植物性蛋白質、糖質、脂質にも恵まれ、アルカリ性食品としても栄養価が高いようです。



生薬名を艾葉(かいよう)と呼ぶヨモギは、昔から我々の暮らしに知恵として生かされてきました。 漢方では、消炎、収斂、止血、腹痛や下痢などにも大いに利用されています。

ヨモギの乾燥した葉をと搗き砕くと柔らかい綿毛が残りますが、これを艾(もぐさ)といい、灸に使われています。



古来より暮らしに生かされているヨモギは、季節によって色合いの変化が大変多い染色植物なんです。 季節が速い春先は緑味を帯びた色に染まりますが、だんだん花が咲くころになると緑味はなくなり茶味を帯びてきます。

春から随時ヨモギ染めをしていると、少しずつ色が変化してくるのがよくわかります。



彼岸の入りの3月17日散策するとヨモギがたくさん見つかりましたが、まだ小さくこれらを集めて染色するよりは食材に利用したほうがよさそうです。 あとしばらく待って4月から5月にかけての生長を見計らって採集したいものです。

しかし、タイミングを逃すと町内一斉清掃などでボランティアが草刈り機で一掃してしまいます。 今年こそは、その前に採集できるとよいのですが・・・そこで、ヨモギの苗を庭の片隅に定植してみました。 根が付けば、来年には染料として利用できるかもしれません。

あなたも近くを散策し、ヨモギがあればぜひとも染めてほしい植物です。 採集するタイミングによっては微妙な色合いをもたらして楽しませてくれます。





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