カモミール・カミツレ・カミルレ
カモミール・カミツレ・カミルレ
フルーティでリンゴのような芳しい香りを運んでくれるカモミールがこぼれ種で今年もたくさん増えています。
カモミールも絹や綿を玉子色に染めることができます。
すでにカモミールの小さな可憐な花が咲きました。
裏庭の砂地にひっそりと咲いたので子株です。
キク科のカモミールはイギリス原産の植物で、おもにドイツ、フランス、モロッコなどで栽培されているようですね。ローマン種とジャーマン種がありますが、どちらもアズレンという抗炎症成分を含んでいます。
カモミールという名前は、「地面のリンゴ」という意味のギリシャ語から由来しているそうで、学名のnobilisは高貴な花という意だそうです。
長くシャンプーに使用されており、とりわけ明るい髪の毛の艶をよくし美しくするのに用いられてきたようですね。近年は、多くの化粧品や香水にも利用されているし、カモミールのハーブティは消化を助けるとともに安らかな眠りを促すとされています。
また、風邪の引き初めにも欧州ではよく飲むようですよ。夜寝る前にカモミールティを飲むとぐっすりと寝ることができました。
このカモミールは治療上の特性も多く、医薬品にも利用されていますが、心に対する働きも多く不安や緊張などを和らげる作用もあります。
もちろん、体に対する働きもあり、私はカモミールのお風呂も大好きです。 野良仕事で筋肉痛になることもしばしばですが、カモミールのお風呂に入ると一日の疲れも取れ、ぐっすりと寝ることができるし、乾燥して痒みがある肌も緩和して、肌を柔らかくもしてくれます。
カモミールの特性で通経作用があるため、妊娠初期の数か月間は使うのを控えたほうがいいですね。
カモミールの特性はまだまだご紹介しきれないほどあるけど、絹や毛、綿や麻などもアルミ媒染できれいな玉子色に染められます。
抗アレルギー、止痒、消炎、鎮静、皮膚軟化、瘢痕形成作用などあるから、アレルギー全般にも役立つかもしれませんね。小さな子供の肌着や産着、また、敏感肌の人は、カモミールで染めた絹やオーガニック綿などを染めてみるといいかもしれません。
生の場合は、花と茎葉を刈り取って染め、ドライの場合は、花だけを採集して乾燥させて保存しておきましょうね。
ちなみに私の場合は、絹糸なら最低1キロ、綿布なら最低5~6m染めるため、ドライのカモミールの花は最低でも1.5キロは必要なんです。
カモミールを栽培して、花を採集するのも一苦労となるわけです。
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