藍を種から育て藍染めを楽しみ、身近な草木から自然の色を染める。藍や草木染めの染色の基礎を知り・学び、創る喜びを共に。

6月の藍の生長具合と質疑応答

6月の藍の生長具合と質疑応答

藍の育て方や楽しみ方において、今まではお一人ずつメールにて返信しておりましたが、毎年似たような質問があるため、ある程度のことはサイトに記してあるのですが、端から端まで読まない?いや、わかりにくいのかもしれませんね。(笑
何しろ、わからないことはメールより電話のほうが多いので。

ですから、同じようなことを記するかもしれませんが、
ご本人のご了解を得て、ここにアップすることにしました。

返信文は●印にて



ここから↓
―――――――――――――――――

先日、6苗送っていただいた○○です。

自宅から徒歩15分の小さな畑(約2坪)で、ミントマリーゴールドと混植して、今のところすくすくと育っています。

市の「花と緑の委員会」の花壇という名目だけに、藍だけでなく他の植物も植えており…たった6苗ですが、畑を広げられない制限がある中での【楽しみかた】を模索しています。
どうぞ、思いつくだけ助言を頂けたら…とてもうれしいです。



●徒歩15分の小さな畑(約2坪)ですか・・・
往復30分と手入れ作業は、ちょうどよい軽運動かもしれませんね。
と、考えながら、ここから駅まで早足で歩く距離と思ったら少しぞっとしてしまいました。

受講者の中には、飛行機に乗って畑に行く人がいますが、有難いことに、私はこの屋敷内でほとんどすべてを楽しむことができますので、ますます出不精になっていますね。



これからはまず、年間栽培計画を立てるといいと思います。

他にも草花や野菜とかを植えているかもしれませんが、
平面が限られている場合は、背丈のある野菜とか、
ツルアリ野菜など組み合わせて植えるといいと思いいます。

ミントは根を張りかなり増えるので、気を付けたほうがいいです。
マリーゴールドは11月ごろまで楽しめるし、センチュウ除けにもなるし、煮染めも楽しめます。

ちなみに、裏庭の一部に節なりキュウリやナス、ミニトマトを境に
藍のポット苗を移植しましたが、ここにもマリーゴールドがかってに生えています。
マリーゴールドは、コボレ種で発芽したものです。
藍のスペースは約3坪ほどでしょうか。



裏庭1

ウリハムシがキュウリの葉に穴をあけたので、米ぬかを振りかけておきました。藍のポット苗を定植する際もヨトウムシがいたので、その周りに米ぬかを振りかけておきました。

夜な夜な出てきたときに米ぬかが口に入り脱水状態
となり朝にはミイラ化するからです。

肥料も米ぬかですが、タケノコの時期には、なかなかタイミングよく無人精米所にて米ぬかが手に入らないため、今年も十分な米ぬかは確保できません。

ここは5月連休明け後、ポット苗を移植したので、約1か月です。



裏庭2  

少し肥料不足ですが、葉の大きさはすでにこんなに大きくなっています。



裏庭3手のひらサイズ  



こちらの藍は、スプリンクラーの周りを少し開けて、
全て昨年の種のコボレ種で生長した藍です。



コボレ種の藍の生長1

草もたくさん出ているので少しずつ抜いていますが、コボレ種で生長した大葉がたくさん出ていて、小さなうちにかなり間引いたのですが、今は収穫してたまり漬けにしています。もう少し採取したら2株くらい残してすべて根際から刈り取ります。



コボレ種の藍の生長2大葉

ほとんど放置状態ですから、
これから肥料をするのに難儀しそうです。



ここは、いまウイキョウが1mほどの高さに伸びて、その中や株もとにペパーミントが顔を出しています。
手前右側のものは、種を採取したウォードが新たな株となり始めています。
コボレ種で生長したものを放置した場所です。



ウイキョウ1

広さ的には、1坪もありませんが、ウイキョウが大きくなってくるまでは、ウォードの花が咲きほこっていました。雨後だから花が倒れたんですよ。



ウイキョウ2

そして、ウォードの種も採取して乾燥させています。



ウォードの種1

バケツ3つの中には、メダカはいません。
中に入っているのは、消し炭です。

メダカのメメちゃんたちは、蓮の桶の中で元気に泳いでいます。

種を蒔いたり、苗を植えたり、育てる喜びと最大の収穫の喜びを味わえるように計画的に楽しめるといいですね。



◎加瀬さんのブログや『育て方』を読んでいます。
 6苗って、どのくらい染められますか?
 手ぬぐいや、タンクトップを…と淡い希望はありますが、量が足りませんよね。

 あるいは、一度も刈らずに花が咲くところを見てみたい。そういう育て方もありでしょうか?



●藍の苗の追肥と梅雨の雨次第ですが、かなり大株になるので、手ぬぐいとか,タンクトップくらいなら何とか染められると思います。
ただし、藍の生葉染は動物繊維は染めやすいですが、綿や麻は染まりにくいため、大量の葉を利用するか、豆汁処理、タンパク処理をすれば、絹と同じ分量くらいでも水色くらいには染められます。
生葉染めに関しては、サイトに記してあるので参考にしてください。

今年は藍の生育は早いと思うので、もしかしたら梅雨明け前に染められるかも。
一番刈りをしたら、追肥して、水管理をしっかりすれば、場合によっては3週間ほどでまた刈り取れるので、染めるものを分ければいいですよ。

さらに二番刈りが終わったら、また追肥をして、3週間から2か月後には、また利用できます。

一度にいろいろ染めようとしないで、分けて楽しめばよいですよ。



刈り取り回数によって違いますが、夏も終わるころ冷涼な風が吹き始めると、花芽が立ち上がってきます。
なにも試みずただ花だけを楽しむのはもったいないですよ。

染めたくなかったら、青汁として飲んだ入り、お浸しとして食したり、藍の酵素を作って飲んだり、チンキをつくったり、藍の花や種の酵母を発酵させたり、色々楽しめますよ。

一番刈り後、葉を取り除いた茎の一節を水の中に浸しておくと、節から根が出てくるから、その根が5~6㎝ほどになったら、また畑に植えるといいですよ。サイトの中にも記してありますからね。


◎追肥について
 米ぬか(無農薬)を購入したのですが、米ぬかを使う時は工夫が必要なのかと、
 素人考えで、コンポストに混ぜて今熟成させています。
 追肥として使ってもだいじょうぶでしょうか?



●コンポストに混ぜた完熟させた肥料で大丈夫ですよ。
追肥として米ぬかを利用する場合は、そのまま藍の株元周りにコップ1杯分を四方に置くだけで大丈夫です。
米ぬかだけでも十分大きく立派な株になります。



米のとぎ汁に納豆のパックを入れて発酵させた液を
米ぬかともみ殻燻炭、鶏糞に加えてかき混ぜて、
ボカシ肥料をつくっています。



小さな畑でもたくさん喜ぶことをしてくださいね。



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