手引き真綿の藍染め
手引き真綿の藍染め
やっと水が自由に使えるようになりました。
手引き真綿の藍染めをしていますが、
絹の藍染めは、綿などを染める手間の倍かかります。
ましてや素朴に紡いだこの太さの真綿では、
奥まで色素が浸透するには大変です。
染め重ねては中干をし、洗っては染め重ねます。
期間をかけて染め重ねていかないと、すぐ退色してしまう。
十分染め重ねても、部屋の中にぶら下げて1年も置けば、
外側の光が反射してあたる部分の糸は、退色していく・・・
酸化することによって染まっていく。
約10日間ほど縁側の竿にぶら下げておいたから、
すこし、退色している部分がある。
写真で見ると少し薄く見えるかもしれないけど、
かなり濃い藍色なんですよね。
これでもう20回以上も染め重ねています。
あと10回くらい染め重ねて仕上げてから寝せておき、
来年になったら、さらにアク抜きをするつもり。
だから、今年はこの手引き真綿は使えないんですよ。