タイ木綿の藍の茎葉の浸し染め
タイ木綿の藍の茎葉の浸し染め
灰汁で精錬をしたタイ木綿にタンパク処理してから、
藍の茎葉で浸し染めをすること、2日間。
そして、3日目に媒染して、後染めが終わり乾燥させました。
右が鉄漿媒染、真ん中がアルミ媒染、左は白生地です。
でも3日間かかって、これで1回染めた
という感じなんです。
もう少し濃い色を求める場合は、
この工程を繰り返します。
写真だと、どうしても色合いが微妙に違って見えます。
灰汁媒染したような淡い柔らかい色相となっています。
かといって、豆汁処理をしたとしたら、
もう少し濁ったような色相になってしまいそう。
綿の場合は染まりにくいため、絹を染めるより手間暇がかかります。
どんな色に染まろうが、自然の色は味わいもあり、
とても化学染料で染めた色では出すことができない、
ほんとうに優しい色合いとなります。
でも、これで服を作ったとしたら、
着こなすのが難しいかもしれませんね。
今回は、精錬のみで濃い染め処理をまったくしない
手紡ぎ綿糸の天竺織も染めてみました。
生成りでこのような色はあるような感じですよね。
手紡ぎ糸のためか淡い色でも見れば見るほど
やさしい温もりを感じます。
紡績綿じゃこの味わいは出ないかもしれません。
直接肌に触れるモノ、あるいは、赤ちゃんの産着にもいいかも。
今回の藍の茎葉での木綿染めは、こんな感じです。
やっぱり絹とはかなり発色が違いますね。