スクモ藍で糸を染めています
スクモ藍で糸を染めています
スクモ藍で染める場合は、沈殿物が浮遊しない
ように十分気を付ける必要があります。
でも、今回は少し小さな桶でスクモを建てたものだから、
糸をそっと藍液の中に垂らし込むことができません。
綛糸が沈殿物の中に入りこんじゃうからね。
だから、そっと綛糸を藍液の中に入れてから、
横に寝せるようにしながら染めてみました。
そっとそっと染めないと、沈殿物が浮遊してしまう。
その沈殿物が手紡ぎ綿糸に絡みついたら悲惨なことになっちゃう。
染め液から糸を引き上げる際にも、そっと引き上げてから
糸を搾り上げています。
呼吸が乱れなければ、液も乱れることもなく、
揺らぎが少ない。
中干ししながら染めていたけど、やはり少ない液量だと
藍も疲れが早いみたいですね。
染めた後の藍液の手入れをして、少し休ませてからまた糸染めを繰り返します。
スクモ藍は茶色の色素や不純物が多いため、何度も何度も水を変えながら
丁寧に水洗いをしてアクを抜きながら、日をかけて染め重ねなければならない。
紡績綿なら楽だけど、手紡ぎ綿糸の繊維の奥まで
染めるのは手がかかります。