梅・ウメ
梅・ウメ
あなたもよくご存じの梅干しを作るあの梅、梅の木は大変堅牢に染まる植物染料だと思います。 我が家にも実取用の梅の老木がありますが、すでに老木3本を切り倒し使い果たしてしまいました。 梅の木も大木になると、剪定に苦労するため、少しずつ小ぶりにするつもりです。
あまり染料植物として染色に利用していると、そのうち梅の木がなくなってしまうかもしれないと、8年ほど前に実生の梅の木を植えてみました。
毎年、梅酢シロップ、梅醤油、梅酵素だけは必ず作りますが、だんだん梅干しを作る量がかなり減っており、今では10キロもあればよいのではないかと思っています。
梅の木は樹皮や乾材を染色に利用しますが、この樹皮を剥がすのは容易ではありません。 ですから、小枝やノコギリで切れる太さの枝を利用しています。
早春に庭の梅の枝を深く剪定する際、あるいは、ご近所で剪定する枝をいただいて、大いに染色を楽しんでもらいたい梅の木です。
古くから乾材で染色してきたようですが、切ったばかりの梅の枝は、早く染めてよと私に声をかけるので、梅の枝を切ったらやっぱり早く染めたくなってしまいます。
生の樹皮は大変よく染まるので剥げるものは剥ぎますが、多くは小枝を利用し、太い乾材は納屋に保存しておきます。
一般的に梅染めといわれるのは、赤味の淡い茶色をいいますが、それを濃く染めると赤味のある赤梅といい、さらに濃く染めたものを黒梅というそうです。
梅染めも染料の取り出し方によって、さまざまに変化するとても奥が深い染材だと思いますので、是非に試していただきたいと思います。
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