ローズマリー
ローズマリー
スッキリとしたカンファ―の香りが特徴のローズマリーはクリアでしみとおるようなリフレッシュさせる芳香がありますよね。今、紫の可憐な花が咲き誇っており、毎年刈り込んでは染めを楽しんでいます。
ローズマリーという名前は、ラテン語のros marinus、「海のしずく」という意味の言葉から由来しているそうです。もともとローズマリーは、水辺に好んで生育するそうですが、我が家は浜の砂地ですがよく育ってくれています。
実はこのローズマリーは、挿し木でどんどん増やしたものですが、成田空港が開港したときに近くのホテルの花屋さんで販売されていたものを購入した古いローズマリーなんです。すでに親株は老株となり、10数年前になくなってしまいましたが、その子孫はいまだに生き残っている次第です。
ハンガリーの王妃エリーザベトが高齢になってからローズマリーのフェイスウォッシュ剤として使用していると、王妃が見る見るうちに若々しい外観を取り戻したといわれており、ローズマリーの若返り効果の真偽のほどはどうなのかと思いました。
昔から肉を保存するのにも使用されており、さらに、伝染病が流行した際には、病棟内でたかれたという記録があるくらいですから、ローズマリーの特性もしっかりと知りたいですよね。
まず、ローズマリーの香りには、脳細胞を明晰にして記憶力を増進せる作用があるようなんです。反応の鈍い世代となったものとしては、有難い脳の老化防止となりますね。
さらにローズマリーの特性として、消毒や頭脳明晰化だけではなく、収斂作用のほか瘢痕形成作用があるところが一番うれしいかもしれません。
私のたるんだお肌も引き締まるし、頭皮のふけも抑制するし、髪の毛の成長も促進してくれるし、黒髪を保ってくれます。
この大好きなローズマリーを毎年刈り込んではウールや絹を染めますが、引き締まったベージュも日本人の肌をきれいに見せてくれます。
このローズマリーだけは、時々鉄媒染をして濃き黒緑を楽しんでいます。
春の刈込はそれほど収穫できないかもしれないけど、昨年ドライローズマリーも5キロほど乾燥させたので、やっと手織り綿を染められます。
植物染料を栽培しながら染めるというのは、ゆったりとした心で待つ必要もあるわけです。
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