バラ・野ばら・ノイバラ
バラ・野ばら・ノイバラ
現在栽培されているバラは、2万種以上もあるといわれていますが、もともと地中海周辺に古くからある西洋バラと中国バラの交配から香りのよい大輪の四季咲き性の品種や日本に自生するノイバラなども交配されさまざまなタイプのバラが生まれました。
これらのバラの生の枝葉を利用して染色しますが、よほどバラを栽培していないと入手は困難と言わざるを得ません。あなたの近隣を散策して、ノイバラの群生があれば採取して生の枝はで染めてみるとよいでしょう。
山野に自生するバラ、ノイバラ、サンショウバラ、海岸の砂地に自生するハマナスなども染色に利用できます。
やはり動物繊維の絹やウールにはよく染まります。絹の場合は、やや渋い男性的な色相の金茶系によく染まります。もちろん、栽培種の花びらもたくさん集めることができれば花びら染をするのもよいでしょう。
しかし、バラの花びらといえば、あの芳しい深く甘いすばらしい香りに魅せられる女性は多いのではないでしょうか。バラは長い間、愛と清純の象徴ですから、誰でもバラの花束を貰ったらうれしいと思います。そういえば、バラの花束をもらった記憶からかなり遠く久しいような気がします。
バラの花びらを朝露があがった直後に摘み取り、蒸溜したバラの精油は香水や石鹸の成分として人気となっています。ダマスクローズ油は「ローズオットー」という名称でも有名で大変高価な精油ですから、めったに購入できませんが、ローズウォーターなら手ごろな価格で入手できますよね。
すべての肌タイプに適し、特に老化肌、乾燥肌、硬化肌、敏感肌に有益で、家ダニなどのアレルギーで痒症、炎症などにも有益で何よりほのかに芳しい香りが朝つけると夜お風呂に入るまで持続し優雅な気分でいられる秘訣かもしれません。
バラの花びらが両手のひらいっぱいあったら、シルクのプチストールを染めるか、優雅な気分でリラックスタイムを味わうためにバラ風呂などもいいかもしれません。さて、あなたはどちらを選択するでしょうか。
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